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FOUNDER ESSAY 001COMPANY

僕が死んでも、会社は生きていてほしい。

売上か利益か。その二択よりも、僕には大事なことがある。自分が死んだあとも100年以上残り、世界に価値を生み続ける会社をつくりたい。

約8分編集長 / SGP代表
001

SENDAI ERABU EDITORIAL

COMPANY

僕が死んでも、会社は生きていてほしい。

FOUNDER ESSAY / 001

“僕が死んでも、会社は生きていてほしい。”

最近、仙台の経営者と会社経営について話す機会があった。

そこで出てきたのが、「売上を重視するのか、利益を重視するのか」という話だった。

僕は、その二択にあまり興味がない。

もちろん、売上は必要だ。利益も必要だ。会社が生きていく以上、どちらも無視できない。

でも、僕にとってそれらは目的ではない。

僕が欲しいのは、100年後にも残る会社だ

僕が一番つくりたいのは、僕が死んだあとも生きている会社だ。

100年以上続いて、僕の名前を知る人がいなくなったあとも、会社そのものは世界のどこかで価値を生み続けている。

誰かがそこで働いている。

誰かが新しい事業を始めている。

誰かが会社の名前を口にしている。

その会社を自分が最初につくったのだとしたら、僕はそれだけで、生きていてよかったと思える気がする。

だから、「売上か利益か」という問いは、僕にとって少し小さい。

売上は、社会から選ばれた結果のひとつだ。

利益は、会社が次の挑戦をするための燃料だ。

どちらも重要だけれど、どちらも最終目的ではない。

目的は、価値を生み続ける組織を残すことだ。

会社を、自分の所有物にはしたくない

会社をつくると、不思議な感覚になる。

自分が出資して、自分が代表で、自分が最初の意思決定をする。法律上も経済上も、自分の会社だ。

でも、僕は会社をずっと「自分のもの」として持ち続けたいわけではない。

むしろ逆だ。

いつか、僕より経営がうまい人が現れたら、その人が経営すればいい。

僕より技術が分かる人が現れたら、技術はその人に任せればいい。

僕より世界を見られる人が現れたら、その人が次の時代をつくればいい。

創業者だからという理由だけで、僕が会社の未来を独占する必要はない。

会社が100年続くことを本気で望むなら、創業者自身もいつか会社から離れなければならない。

100年続く会社は、100年間同じ会社ではない

長く続く会社というと、「伝統を守る会社」を想像する人もいるかもしれない。

僕は少し違うと思っている。

100年続く会社ほど、何度も自分を壊せる会社でなければならない。

商品は変わる。

技術は変わる。

顧客も変わる。

組織も変わる。

経営者も変わる。

場合によっては、今の主力事業を全部捨てることだってあるだろう。

それでも残るものがあるとすれば、会社が「何のために存在しているか」という思想だけだ。

だから僕は、今の事業を100年間守りたいわけではない。

SGPという会社が、その時代に必要な価値を考え、つくり、届ける存在であり続けてほしい。

存在意義だけを残して、その他は何度でも変えていい。

そう思っている。

家業ではなく、組織として残したい

僕は、会社を家族のためだけに残すという考え方には惹かれない。

子どもがいるから継がせる。

親族だから役員にする。

創業家だから経営権を持ち続ける。

それで会社が強くなるならいい。

でも、血縁と経営能力は別の話だ。

100年後まで会社を残したいなら、その時代で最も適した人間が経営するべきだと僕は思う。

会社を「家の資産」として見るのではなく、社会の中で価値を生み続ける組織として見る。

僕自身より会社の寿命の方が長くなるなら、いつか僕自身が邪魔になる瞬間さえ来るかもしれない。

そのときは、会社のために退くことのできる創業者でいたい。

自分の人生より長いものをつくりたい

人間の人生には終わりがある。

僕がどれだけ働いても、いつか仕事ができなくなる。

どれだけ考えても、いつか考えることができなくなる。

でも、会社は違う。

次の人に渡せる。

次の世代が書き換えられる。

自分の人生が終わったあとも、続いていく可能性がある。

僕にとって会社づくりは、単にお金を稼ぐことではない。

一つの作品をつくることに近い。

ただし、完成させることのできない作品だ。

自分が最初の数小節を書き、その続きを次の人が書き、さらにその次の人が書く。

僕がいなくなったあとも、その曲が演奏され続ける。

そんな会社をつくれたらと思う。

僕が死んでも、会社は生きていてほしい

会社を大きくしたい。

世界で知られる会社にもしたい。

大きな売上も、大きな利益もつくりたい。

でも、それらは全部この願いにつながっている。

僕が死んでも、会社は生きていてほしい。

僕がいない方が会社が強くなる日が来てもいい。

僕の知らない商品をつくっていてもいい。

僕の知らない国で働いていてもいい。

100年後、SGPという名前だけが残っているかもしれないし、名前すら変わっているかもしれない。

それでも、自分が最初につくった組織の思想や価値が、どこかで誰かに受け継がれているなら、それでいい。

売上か、利益か。

僕にとって、その答えはどちらでもない。

会社が、自分より長く生きること。

それが、僕が会社をつくる理由のひとつだ。

SIGNATURE

編集長 / SGP代表

街を歩き、商いを見て、技術をつくりながら考えたことを、完成する前の思想も含めて残していきます。

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